BMXを軸に独自のスタイルで乗り続けるkossy
BMXパーク競技をバックグラウンドに持ちながら、シクロクロッサーとしても活躍するkossy(コッシー)こと腰山雅大選手。2021年には全日本選手権シクロクロス-シングルスピードクラスでチャンピオンとなり、現在も関西シクロクロスを中心に積極的に競技活動を継続。エリートカテゴリーで常に上位のリザルトを刻みます。──と同時に「あくまで自分はBMXライダー」と話すkossy。今も日々BMXに跨り、パークにダートジャンプにと、新たな技のメイクに励む様子は、ソーシャルメディアを通じて私たちを楽しませてくれます。今回は2025年2月に開催された関西シクロクロス第10戦-桂川を観戦。kossyにはクロスオーバーな視点での自転車の話題や、サポートを受けるWild Bikesの話、もちろんINEIVEに纏わるあれこれも含め、様々な角度からお話をお聞きしました。

BMX Freestyle Park & Cyclocross Athlete
BMXライダーとしての視点
──では簡単に自己紹介からお願いします。
腰山:兵庫県尼崎市を拠点にBMXとシクロクロスの競技をやっています、みんなからはコッシーって呼ばれてます、腰山雅大です。BMXは25〜26年乗っていて、シクロクロスは今年で12年目ぐらいだと思います。今はシクロクロスで使っている自転車はWilde Bikesっていうアメリカのブランドからサポートされてます。レース用のウエアはINEIVEの母体でもあるWAVE ONEさんに作ってもらっていて、あとパナレーサーさんにもタイヤを提供していただいています。
──昔BMXをやっていて、今はロードやMTBの自転車選手というのは結構いると思うんですが、kossyの場合はBMX、それもパークやストリートをルーツに持っていて、今もランプでバンバン飛んでる。それでいながら関西シクロのエリートカテゴリーでも、ずっと上位で走っているわけで、こっちのトレーニングもしっかりやっているんだろうなという印象ですが、エンデュランススポーツはどんなふうに楽しんでいますか?
腰山:僕の自転車の競技人生を大きく2つに分けると、シクロクロスを始めるまでのBMXしかやってなかった時期と、シクロクロス始めてから今まで、この2つの時期に分けられます。BMXしかしてなかった時は、BMXの世界しか知らないし、トップの選手とかも、みんな普通に酒タバコはやるし、柄も悪いし、ノリで乗ってるみたいな…、そういうカルチャーだったんですよね。まぁ今もそうだと思うんですけど。でも実は本当のトップの選手って、そう装ってるだけでちゃんと努力してたんですよね、当たり前だけど。地道な練習を欠かさないとか…。でも高校生だった自分はそれが分かってなくて、とにかくたくさん乗ればいいやとか、色んな人と知り合って一緒に乗ってっていうのを続けていれば、そのうちあのトッププロみたいなスキルが身につくんじゃないか、みたいなそういう感じ。今思うと向上していく上のロジックなんてなかったし、ただ楽しいから乗ってるというのが強かった。まぁ、楽しい延長で量は人よりも乗ってたと思うんですけど、結局あんまりうまくならなかったんですよね。それでも一応、特定のブランドからスポンサーをしてもらえる程度ではあったんですけど、じゃあ国内トップレベルかっていわれたら全然そんなことはなくて…。

腰山:それでシクロクロスを始めてみると、エンデュランス競技が楽しいというよりは、ちゃんと正しいロジックで順番にトレーニングをしていったら、みるみるスピードが上がって、みるみる結果が出るみたいな、それがすごい面白いなって感じました。でも別にこれってシクロクロスだけじゃなくてBMXの場合も一緒だなと思ったんです。そうしたら今までとは違う視点でBMXが見れるようになって。できていなかった技も、どうしてできないのかをもう1回考えて、その技を1から10まで分解して、自分で組み立て直すイメージで取り組んだらできたっていうのが、普通に30歳を超えてからあったり。直近で新しい技をメイクしたとかも未だにあります。
ノリで乗っていたBMXキッズが、大人になってからシクロクロスを通じてロジックを手に入れて、さらにBMXの楽しみ方が変わったっていうのが自分の中のストーリーかな。僕は未だに自分のことをシクロクロス選手というよりも、BMXライダーだと思ってて、その思いも強いので…。たまたま出会ったシクロクロスによって「正しい手順でやる」っていうノウハウを理解して、BMXも、もっといえば例えば仕事とかもかな…、上手くいくようになったみたいなのは感じてるところですね。
──たまたまのシクロクロスが良いきっかけになってくれたということですね。
腰山:そうですね。でもこれがロードだったらBMXを活かせなかったとも思います。シクロクロスはBMXと結構クロスオーバーするところも大きかったので、シクロクロスを始めた頃の上手くいかない部分を、それまでに培ったもので補って走れたというのも良かったと思います。今もフィジカルレベルでは選手としては全然ですけど、それをカバーできる部分を最初から持っていたというのは、やっぱり取っ付きやすかったですね。
──ずっとシングルスピードに乗ってエリートで戦ってる訳ですけど、その辺はどう?
腰山:登りで乗っていけないとかね(笑)。でも一番のデメリットは直線でスピードが上がった時のケイデンスかな。スタート直後でMAXで180くらいまで上がることがあるけど、凄い体にダメージがある気がします。VO2で2分とか3分とか、そんなイメージの消耗具合です。ディレーラーが付いている自転車より良いとはいえないですね。デメリットしかないと思います(笑)。
──(笑)じゃあそれは機材としてのこだわりというよりも、スタイルって感じ?
腰山:話全然違うんですけど、僕、Instagramのプロフィール画面に、コーヒーの写真を縦で並べてるんですよ。サムネイル3つが横並びなんで、3回に1回その写真を投稿すると、ずーっと縦にコーヒーが並ぶっていう。実はあれ多分もう10年以上やってるんですね。自分でも変なヤツやなと思うんですけど、それと一緒です(笑)。やめどきが分からなくなってて、やめるのも寂しいし、ずっとそうしてるみたいな…。そういう性格なんでしょうね。人様が思うほどシングルスピードに強いこだわりがあるかっていわれると、最初はあるように言ってた時期もあったんですけど、もはや日常すぎるので、何ともいえないみたいな。でも、こだわりのあるクロモリのフレームを選ぶみたいなのと同じニュアンスで、シングルスピードかっこいいなとは思ってます。もちろん、グリップを敏感に感じ取れるチューブラーでいたいなとか、操作性に関わる部分では拘りもあったりするんですけどね。

──BMXのレース種目出身で、トラックや競輪でも結果を残す選手も多くなってきていますが、それについては何か思うことはありますか?
腰山:例えば織田聖選手もそうですし、競輪でいうと古性選手、トラックでいうと長迫選手ですよね。厳密にいうと僕がやってるフリースタイルのパークって、レースとは結構ジャンルが違うんですよね。なので、BMXレーサーとしての経験が後にどう活きるかというのは詳しく分からないですけど…、ただBMXに乗っていたことが、後に有利に働くであろうことは手を取るように分かりますね。絶対にやっていた方がいい。例えば子供がシクロクロスのトップになりたいって言うなら、間違いなくBMX始めさせますね。
──それはBMXレースをって事?
腰山:まぁ、レースでもいいし、ダートジャンプでもいいし、パークでもいい。とりあえずBMXに跨ることからですね。
──自転車に乗る基本が、BMXにあるっていう事かな?
腰山:バニーホップとかの話をすると分かりやすいんですけど、ロードバイクとかシクロクロスでバニーホップをしようと思ったら、あれは手とペダルとサドルの3点固定で、自転車に対して体が凄く動かしにくいんですよね。一方でトライアルとかBMXみたいに、サドルが無くて、手とペダルでしか自転車と繋がってない自転車で、車体に対して体を大きく動かせる状態で練習した方が、体の使い方とか、それに対する自転車の挙動とかが掴みやすい。僕らはそのサドルがない乗り物で散々バニーホップをしてきたので、シクロクロスに乗っても、そのサドルを避けながら飛べるというのが体感として分かっているという感じです。
──kossyはスクールで子供たちにもBMXを教えているし、そこで感じることも多そうですね。
腰山:そうですね。逆に他の運動経験がBMXに与える影響という意味では、例えば器械体操をやってた子が、BMXを始めると成長するのが滅茶苦茶早かったり。彼らは、例えば手足がこう動いたら次にこうなる、みたいなことがわかっているんでしょうね、体感として。みんながみんな上手な必要はないんですけど、実際に差は感じます。他の競技をやっていたとか、特に体をちゃんと使うことをやってた子が、呑み込みが早いですね。
あとちょっと話がズレますけど、例えばジュニア世代の選手とか、もっと若い子供達が、これからどう世界に出て行くかみたいな話って尽きないと思うんですけど、若い選手が筋肉に負荷をかけ過ぎるのは問題だと思うし、エンデュランストレーニングにしても回復との兼ね合いは慎重に見極めないとダメで…。そうして体を壊さないトレーニング計画を考えると、時間が余ってくることもあると思うんです。だったらその辺でBMXに乗ってこいって言ってあげたいですね。

Wilde Bikes
──今年からWilde Bikesのバイクに乗っているわけですが、昨年まではAll Cityのサポートを受けていて、All Cityブランドのクローズもあって今年から変更になったと。この辺りは先日Circlesさんで公開されたインタビューにも詳しく書いてあって面白いので、そちらも読んでもらいたいと思いますが。では、Wilde Bikesってどんなブランドでしょうか?
腰山:All CityのJeff Franeが、独立して立ち上げたのがWilde Bikesです。アメリカはミネアポリスのブランドです。All Cityは名前にシティーって入っているように都会的なブランドで、ピストであるとか、街とリンクするブランドっていうイメージがあったらしいんですけど、ある意味そことの決別っていうのもあってワイルドっていう名前になってるんですね。都会とか町じゃなくて、自然とか人里離れた場所とかっていうイメージですかね。ワイルドって本当は「WILD」の4文字ですけど、最後にEを加えて「WILDE」という綴りになっています。

──ラインナップとしてはオフロードよりですね。
腰山:どちらかというと、そうですね。ロードも太いタイヤが入るオールロード的なモデルだったり、グラベルだったり。JeffはMTBがめっちゃ好きなんで、マウンテンバイクももちろんラインナップしています。あとはコミューター的なものもあったり。
──kossyが乗ってるシクロクロスは吊るしのフレーム?
腰山:そうです。プロダクションモデルです。ワイルドの珍しい所は、アメリカンメイドのハンドメイドのバイクと、台湾メイドの「いわゆる”吊るし”(完成車)」っぽいイメージのフレームの両方が存在してる所ですね。僕も両方乗っています。アメリカンメイドの方は、めっちゃ軽い。良いパイプを使ってるんだと思います。価格も結構違うので、そういう軽量性とかハンドメイド感みたいなのが好きな人は、アメリカンメイドの物を選ぶといいし、「とにかくWILDEに乗ってみたい」って人は台湾メイドの物でも全然カッコイイです。Jeffも「別に台湾でも一本一本手作りしてる」っていうのはいつも言ってますね。
──そうなんですよね…。アパレルもそうですが、生産国がどこであっても、最終的には縫製士が一着一着縫ってるっていうのは、着る側としても意識しておきたい部分です。完全にオートメーション化された工業製品っていうなら少し話は別ですけど。

INEIVEとの繋がり
──INEIVEとの繋がりについてですが。僕とはもともと面識があった訳ではなくて、kossyがAll Cityのサポートライダーだった時に、ウエアを(INEIVEの母体である)WAVE ONEでサポートさせてもらうことになって、その時も僕はBridgestoneであるとか、サポートチーム系を受け持っていたので、その流れでkossyの担当もさせてもらった感じ。会社で初めて会った時も、BMXっていうストリートカルチャー出身でありながら、自転車競技にも造詣が深くて、凄くいい感じだなと思ったのを覚えてます。僕自身もストリートカルチャーであるとか、クラブカルチャーといった部分に魅了されて大人になったので、いわゆる「高校生の頃から自転車競技をやってきて」みたいなガチガチのスポーツ仕事の中に、kossyのような人が現れたことに、まるで抵抗がなかったというか、むしろ面白いなと思ったんですね。で、それから何年かが経って、INEIVEが始まるっていう時に、ある程度どんな人をターゲットにしたいかという部分で、すぐにkossyの顔が思い浮かんだ。多角的にカルチャーを捉えられるっていう点とか、その視点の深さっていう意味でね。それで事あるごとに、いろいろと話を聞いてもらったりっていう仲ですね。実際、INEIVEの印象はどうでしょう?
腰山:僕もそんなにいろんなブランドのウエアを着てきた訳じゃないけど、少なくとも、袖を通した時の感動? ──良いシャツ着た時と同じような「いい服着てるぜ!」っていう感じが凄い伝わってきますね。それはビブにしてもジャージにしても、ジャケットにしても同じイメージで、ブランドとしての一貫性を感じます。レース前の試走でもINEIVEを着て走ったりするけど、イイものっていうのが露骨に分かるっていうか、めっちゃ動きやすいなって。それこそ-1度とか0度とか、無茶苦茶寒くて、ガタガタ震えながら体があんまり動かないような状況で使うと、それがよりはっきりする。寒い時にやるシクロクロスって、ウエアに守ってもらってる感覚も強いので、もう暖かかったら最低それだけでいいやと思ってるんですけど(笑)、そりゃ動きやすいに越したことはないですよね。超乗りやすいです。もちろん夏物もね。

腰山:あとはそのブランドに対するイメージみたいなもの。これは僕の好みにかなり近いなと思っていて──。自分が普段着てる洋服とか、自転車以外のものでも、手にしてる物って長らくずっと形を変えずに、同じ姿勢でやってるブランドを好む傾向にあるんですね。例えばドクターマーチンのブーツとか、リーバイスのジーンズとか、トップスはバブアーのジャケットだったり。最近だったらルイスレザーのライダースを買ったりとかしてるんですけど。昔から何も変わってなかったりとか、早いうちに完成品ができていて、それを大事に守ってるみたいなブランド。
それは服だけじゃなくて、例えば音楽の好みとかもそうで。毎年必ず2枚ずつアルバムを出すバンドとかじゃなくて、気づけば10年ぐらいアルバム出してないバンド──、でもその作った曲を大事に何回もライブでやってる感じとかがすごい好きやったりね。車でも同じ。僕は仕事が自動車関係なんで、仕事柄、新しい車に乗らないといけないとかあるんですけど、本当は昔ながらの完成されてるデザインでずっと変わらない、例えばジムニーとかランクルとか、ランドローバーとか、そういう車を好む傾向にあります。良いものをずっと大事に続けているっていう姿勢に魅力を感じますね。
で、INEIVEのプロダクトの話に繋げると、派手で奇抜な物を作って、目立って、っていうマーケティング的なバズりを全く狙ってないって所(笑)。そういう製品が並んでいることに、まず安心感があった。
──(笑)まぁ、もちろんそういうのも分かってるけど、それは僕のスタイルじゃないっていうのもあるし、これは製品以外の部分にも関連するけど、やっぱりブランドって一度イメージが着いてしまうと、そこを補正していくのって殆ど不可能だと思っているので、「これはやる」「これはやらない」っていうのは時々でしっかり判断していきたいとは思っていますね。

腰山:各社シンプルなデザインの割に、ピンクを採用したりとかハイビスのイエローとか、発色の良いカラーを使っていることも最近は多いんじゃないかな。それって多分そんなに売れないけど、そういうのがラインナップの先頭に加わってると、目を引くっていうのもあるんでしょうね。そういうのも実際すごく良いと思うけど、自分が着るとなるとあまり好みではなくて…。 でもその視点でINEIVEのプロダクト、例えばロゴの配置位置とか色とかを見た時に、安心感が凄くあったんですよね。これを今年買って、たとえ来年新しいモデルのリリースやカラー展開があったとしても、これはこれで何年も古さを感じずに着れるだろうなって。1着買ってみたものの、また来年新しいの探さないと…みたいな気持ちには、なりにくいんじゃないかって。そういう安心感って、ファッションでいったら保守的かもしれないけど、結構大事だと思っていて。
──例えばリーバイスの501だったら、ずっと同じ品番を使ってはいるけど、年代で少しずつディテールを変化させてる。でもそこには一本、筋が通っててっていう…やりたいのはそこに近いかな。だから今ラインナップしてるアイテムも今後モデルチェンジはしていくけど、基本的にはコンセプトありきのマイナーチェンジに近いものになると思う。むしろ現状のラインナップというのは、まずはブランドの方向性を示すための結果であったという感じですね。
腰山:バブアー(のオイルドジャケット)にしても、シルエットとか結構変わってますね。ルイスレザーですらオプションとかライナー生地、何なら革自体も選択肢が増えてたりするんですけど、でも外見的にはずっと守ってるものがあって。でもモノとしては進化してるし、着てもらったら分かるっていう感じですかね。INEIVEもファーストプロダクトを見る限りは、そういう風にしていきたいんだろうなっていうのが、自分にはよく伝わったというか。
──ありがとうございます。そのとおりです。kossyが初めて会社に来てくれた時もバブアー着てて、それがめっちゃカッコ良かったの覚えてます。まだ今ほどバブアー人気に火がついていなかった頃ですね。好きな人は昔からずっと着てるって感じだけど、イイ感じにヤレたジャケット着て登場したから「おおっ!」って思いました。
腰山:嬉しいですね。自分は直接モノ作りする機会って少ないけど、関わるんだったらそういうブランドと関わりたいなっていうのは凄い思います。
お気に入りのINEIVE
──では、INEIVEのお気に入りのアイテムをピックアップしてください。
腰山:やっぱり Tempo Bib Tights ですね。動きやすさとか、暖かさはさっき話したとおりで、滅茶苦茶いい。これ系のタイツは他にも何本か持ってるんですけど、僕の場合、大体なんか足首周りの調子が悪いんですよね。シッパーが最後まで閉まらなかったり、シッパーが無ければ無いでスムーズに通らなかったり。なので基本的にタイツに嫌いだったんです。でもTempo Bib Tightsはそういうストレスも無いし、凄く楽です。かといって足首周りがブカブカって訳でもないし。これはどういうことなんですか?
──一番は生地の柔らかさですよね。でも足首周りの寸法ってやっぱり注意しました。生地が余るのは避けたかったし、ファスナーも付けたくなかったし…。それでも足が大きい人は、最初のうちは特に、ステッチの伸び止まりに気をつけて足を通して欲しいですが。

腰山:逆にちょっと質問です。INEIVEの夏用のウエア、僕的には結構、汗でウエアの表面が白く塩が浮いてくるんですけど、これって見た目は別として、ちゃんと汗が外に抜けて蒸発してるっていう良い現象なのかなと思ったんですけど。
──kossyはネイビーのウエア着てるから余計に目立つかもしれませんね。でも海外のロードレースの中継見てても、10年前と比較して、圧倒的にレースの後半で選手のウエアが白くなってるシーンを多く見かけるようになった。これって仰るとおり、ウエアの生地の薄さと、タイトフィットに関係していると思います。出た汗が、肌やウエアに一旦溜まらずに、すぐに表面に出てくる。で、どんどん蒸発していく。ちょっと話がズレるけど、夏場にベースレイヤーを着た方が快適とかっていう議論があるけど、あれってもっとウエアのフィットが緩かった時代の話だと思っていて──。これだけタイトフィット、しかも薄くて軽量で、通気性も高い素材が使えるとなると、素肌にウエアを着てどんどん発散していったほうが快適なのは間違いないと思う。特にここ最近の日本の夏だと発汗量も凄いし。むしろベースレイヤーは春先や秋口の、体温調節用に用いる役目の方が大きいと感じています。
腰山:なるほどね、言われると納得。いや何せ快適、それだけ汗が抜けてくれてるって事ですね。
──まぁ、半分は僕の体感によるものですけど…(笑)。というわけで、今回はBMXライダー兼シクロクロッサーのkossy(コッシー)こと腰山雅大選手にお話を伺いました。シクロクロスのシーズンはオフに入りましたが、この後もBMXをはじめとする、いろんな活動に注目しています。そして今年の全日本選手権シクロクロスはホームエリアである大阪・二色浜! できれば僕も現地で観戦したい所ですね。本日はお忙しい中、お時間ありがとうございました。
interview and text : Daisuke Fukai / INEIVE
