@伊豆ベロドローム
5月11日より開催された第92回全日本自転車競技選手権大会トラックレース。トラック競技の聖地、伊豆ベロドロームでは、今年も全日本チャンピオンの座を争う数々の熱戦が繰り広げられました。
TEAM BRIDGESTONE Cyclingはチームパーシュートで3年ぶりの日本記録を樹立。オムニアムでは松田祥位選手が錚々たる顔ぶれのチームメイトを抑え、ニューヒーローとなりました。今大会ではエキシビションとして行われた女子チームスプリント。1走にBMXライダーの酒井亜樹選手が合流し、いきなりの日本記録樹立。驚きを持ってシーンに迎えられました。男子では長迫吉拓選手がBMX出身の選手として同じポジションで結果を残していますので、今後の酒井選手の活躍にも心から期待したい所です。女子チームパーシュートはRakuten K Dreamsがメンバーを揃えて出走。東京五輪の後、長らくナショナルチームのメンバーが不確定な状況が続いた種目ですが、若い彼女たちや梶原悠未選手でパリに向け本格的に動き出すことでしょう。そして男女ともに世界で戦える逸材が揃うケイリン。特に直近の世界選手権で2年連続銀メダルを獲得している佐藤水菜選手には多くの注目が集まりました。今大会も冷静にレースを読み全日本チャンピオンを獲得。大きな期待を背負って8月の世界選手権を迎えます。
text : Daisuke Fukai / INEIVE