Root Woven Jersey
Root Woven Jersey
特徴
特徴
素材
素材
Index
製品開発にあたり
ストレッチ布帛の衝撃
トラック競技用のウエアにストレッチ布帛(ふはく)生地が用いられているのを初めて見たのは、2018年の事。当時所属していた別部門で、選手の私物を見せていただいたのが最初でした。自転車競技用のウエアといえばストレッチ性が高く通気性にも優れた化繊のニット素材(編物)が最も適していて、これからも同様だと思っていた我々には、ウインドブレーカーのようにカサカサの触感で、なのに高い弾力性を持つ素材は衝撃そのものでした。聞けばエアロダイナミクスに有利でコンプレッション効果が高いと——。すぐに「この素材でウエア作ってみたい」そう思いましたが、海外も含めた取引のあるテキスタイルメーカーはニットの取扱いばかり。その後様々なコネクションを使ってなんとか該当の生地を入手する所まで辿りついたのですが、これが驚くほど高価。「市販化は難しい…」これが現実でした。
次世代のウエアを作りたい
INEIVEブランドのプロジェクトがスタートを迎え、早速最初の製品作りに向き合っていた私たちは、すぐにストレッチ布帛の存在を思い出しました。というのもINEIVEのコンセプトは「ライフスタイルとしてのスポーツライドの魅力」と「プロスポーツとしての自転車競技の魅力」を繋げていくこと。「プロスポーツの現場で使われる先端素材から受けた衝撃を一般のライダーにも紹介したい」「この素材でレースに対応できる次世代のウエアを作りたい」そう思うのは自然な流れでした。私たちは新たにパートナーとなるテキスタイルメーカーを更に模索。コスト面でも折り合いが付き、ようやく試作に向けてのスタートラインに立ったのでした。
もっと詳しく
布帛(ふはく)って何?
Root Woven Jerseyの"Woven"は布帛の事を指しています。布帛はシャツなどに使われている織物の総称で、編物(ニット)と比べ伸縮性が低くスポーツウエアには不向きなものでしたが、近年、ストレッチ性を向上させた生地が登場し、その中でも特に弾力性の高い素材が主にトラックレースを中心に先端素材として注目を集めているのは先述の通り。織りによって作られる生地は、表面に様々な凹凸パターンを表現可能で、空気抵抗の低減を狙って使用される事が多く、またキックバックの強い生地特性によって、ウエアが体をコンパクトに引き締め、タイムトライアル競技の記録向上にも与える影響が大きいとされています。
レーシングの機能美
Root Woven Jerseyは全面にストレッチ布帛を採用。その生地特性を活かした着圧感の高いフィットは体をコンパクトに引き締め、レースの速度域を想定したスペックとなっています。長めの袖丈は上腕をしっかりカバーし、袖口は接着処理で薄く仕上げることで、肌との一体感を向上させました。ファスナーには軽量で開閉がスムーズなYKKビスロンファスナー。乗車ポジションでファスナーが余らないように前着丈は最大限に短くなっています。また、着丈が短くなったことでバックポケットへのアクセスが犠牲にならないよう、着丈の前後バランスの設計にも注意が払われました。
布帛生地はイタリア製。縫製はすべて日本国内の工場で一着ずつ縫われています。
オーセンティックスタイル
時代や世代を超えて愛されるジーンズやBDシャツのように、永く使えるオーセンティックなスタイルも、INEIVEが最初にリリースするウエアとして大切な要素でした。サイクリングウエアとしての性能を最優先し、不要な装飾を出来るだけ省いた末に辿り着いたミニマルなスタイル。愛着を持って永く着ていただけるのはもちろん、いずれ来る買い替えのタイミングで「また同じ物を買いたい」そう思ってもらえるようなプロダクト。INEIVEが大切にする物作りへの眼差しが色濃く反映された製品です。
サイズガイド
SIZE | XS | S | M | L | XL |
---|---|---|---|---|---|
バスト | 72-78 | 78-84 | 84-90 | 90-96 | 96-102 |
ウエスト | 63-69 | 69-75 | 75-81 | 81-87 | 87-93 |
ヒップ | 77-83 | 83-89 | 89-95 | 95-101 | 101-107 |
- 非常にタイトなレーシングフィット —— 平均的な体系および痩せ型の方にお薦めです。
- 乗車ポジションにおける最低限のファスナー長となっていますので、着丈はかなり短めです。
ケアガイド
- 洗濯の際はネットをご使用ください。ネットには単品で入れてください。
- 摩擦(特に湿った状態での摩擦)や水、雨、汗などで濡れた際、多少の色落ちや他の衣料に色が移ることがありますのでご注意ください。
- 表面の粗いもの(マジックファスナー等)との接触は生地を傷つける恐れがありますのでご注意ください。
- 柔軟剤のご使用はお避けください。
- 生地に直接溶着加工を施している部分は、洗濯や過度な負荷で剥がれたり破れたりする恐れがありますのでご注意ください。
- 機能性を重視した仕様の為、裁ち切り部分は着用や洗濯の繰り返しによりほつれる場合があります。